タバコ関連はtwitterに移行したし
今なんて、昔よりブログの数も減ったし
続けている人は、ネタ不足にあえいでいるw
数少ない話題は、松脂の話と行こうかw
私はこれまで、いろんな松脂を使ってきたわけだけど、
今ほどには、松脂にこだわってなかったかも
昔は、良い音、自分好みの音の探求に力を入れていて、
松脂 それ自体の役割になんかちっとも興味なかった
今通っている工房は、いい意味で技術オタク。
工房の主人いわく、最高の松脂とは、適度な摩擦力を生み出せるかどうか
強すぎても弱すぎてもいけない。
ボウイングが重すぎても、軽すぎてもいけない
いまメインで使っているのは、黒猫ダーク。
今の弓を買ったときに試奏用につけてくれたのを気に入ってしまった
弓を買った直後は、今までと同じギョームを使っていたのだが、
試奏のときのフィーリングとは別物で、
いわゆる「合わない」状態
弓のタッチが激変して、
弓の毛と弦の間で激しい主張をしてた
松脂によって音色にマスキングされたかのような状態
黒猫を使ったら、主張が激しくなくて、
適度な摩擦力をキープし続けてくれた。
使い心地はサラッとして、伸びがある。
それでいて、ニュートラルな。なんとも言えない良い感じだったのを今でもよく覚えてる。
ちょうど梅雨時、
ふだんなら松脂の選択に悩むような時期でもフィーリングは安定
乾燥期に入ってもフィーリングが一定してたのはすごい。
さすがに、湿度が30%を下回ってくると、グリップが足りないように感じて、
ラーセンを買ったのは記憶に新しい。
ラーセンもニュートラルなんだが、目に見えてボウイングが重くなる。
重音は弾きやすいのだが、なんとなく靄がかった気がする。
黒猫はクリアで、主張しない。
メインで使うなら黒猫。サブにラーセン。
かなり上手くいってると思う。
ここのところこだわっているのは付ける量。
習った当初より、弾く時間×1往復 つけてきたんだが、
今年の梅雨に、ふと、工房の主人のHPで毛についた松脂の顕微鏡写真を思い出し、
少し足りないくらいを維持してみた。
弾く時間×1/2往復。
グリップが足りなくなると予想したが、
むしろグリップは良くなり、安定感が増した。音もクリアでよく伸びる。
毛にまんべんなくつくと、段差が減り、グリップが落ちる。
まばらにつくとスパイクの要領か、鋭い発音に。
松脂の飛散も減らせて、一石二鳥。
メーカーの謳い文句は、ノンダスト・ロジン。
塗り方間違えなければ嘘じゃない。
ほんとに飛散しない。
松脂の量減らすと、それぞれの松脂の個性が際立ってくるのも面白い。
ラーセンは激しくグリップするが、一度ひっくり返ると制御不能。
黒猫は、ひっくり返ってもリカバリーが効きやすい。
そんなこんなで、黒猫に惚れ直したわけだが。
初心者セットに始めについてくるのが黒猫だと思うと、
黒猫の良さを本当にわかってるのか問いただしたくなってくるw
けっして初心者向けでなく、むしろ玄人向け。
こんな松脂が、日本全国どこでも買えて、しかも安いなんて、
良さなんて、あくまでも相対的評価なので、いろんな松脂使って、
それぞれの良さ探したほうが良いけどねw。
いろんな松脂が発売されては、廃盤になっていく。
黒猫は昔からずっと売られている。
ベストセラーには必ず理由がある。
いかにも安くて、チープなケースに入ってるけど、
それはそれで良さがある。
落としても割れないし、
なにより開けるのが楽。
タルティーニやラーセンみたいなのは、片手で開けにくいし、
ピラストロの箱はすぐばらばらになる。
なにか新しい松脂使ってみたいって人は、
奇をてらわず、黒猫使ってみて欲しい。
ビスポークロジンだって最高の松脂と言われているが、
メーカーから二種類も出てるってことは、
一個じゃ物足りないシチュエーションが出やすいってことかもしれない。
一つ1万円近いものを二個買うのは大きな負担だ。
しかも松脂は劣化しやすい。
黒猫とラーセン買っても4千円弱だ。
定期的に買い替えても良いかも。
浮いたお金で、毛替えついでに弦を交換してもらおうw
楽器のことは、技術者に任せて、演奏に集中する。これがいまのとこ安上がりな、上達の秘訣かもしれない。
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