シュラディーク、カイザー、クロイツェル、アルマンド
シュラディークの成果が現れつつあるようで、音程、ボウイングともに安定。
メーニッヒを徐々に使いこなせるようになってきたようだ。
自分の引き出しがどんどんアンロックされていく感じが心地よい。
黒猫の調子もいい。が、今日は気温低めの湿度高め。
頻繁に付け直さぬと、バッハの重音がきれいに決まらなかった。
それでも、ギョームの頃よりずっと調子がいい。
松脂の粒子がきめ細かいというのは、本当のようだ。
ギギギとしない。
黒猫はちゃんと調整された楽器でないと発揮できないようだ。
今の今まで、続けた松脂ジプシーというのは、
ひとえに自分の楽器が未調整であったからだろう。
昔、「黒猫はカサつく」と言ったが、
弦を掴みきれないのではなく、弦を掴むに値する腕の力を、
伝えきれてなかったのだと実感した。
正確には駒をドライブさせる。
弦はあくまで枝葉で、本体は駒だ。
あと、楽器をうまく保持できているときは、肩当てが落ちない。
肩当てのフィット感を求める前に、構え方を見直すべきだ。
KUNは悪くない。むしろ、必要にして十分すぎる性能がある。
使いこなすには、それ相応の腕がいるのは確かなようだ。
初心者のうちはビバラムジカなどは最適だろうが、楽器の響きを抑えすぎている。
今ならわかる。はず。
何度でも言うが、「良い弓」は素晴らしい。
楽器の性能を引き出すだけじゃなく、自分自身を楽器に伝えることができる。
弓は楽器との橋渡しなんだ。
いくらストラディバリウスだろうがガルネリだろうが、
「交渉役」の弓の性能が低くては、宝の持ち腐れだ。
「良い楽器」は「良い弓」あってこそ。
一度掴んだら、決して離すな。
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